TEAC S-350 の奇跡!!
- リユースオーディオ モックアップ
- 11月10日
- 読了時間: 4分
土曜の夕方に息子が突然来店し!!
「オヤジ好みのスピーカーを見つけたからやるよー!!」
と、Mockへ置いて行ったスピーカーシステムがTEACのS-350!!

このTEAC一連のコアキュシャルユニット・シリーズ最終版がS-350のようです。
店主、S-330まで持っていましたが、S-350とは初対面でした。

そして今日!! やっと時間が取れたのでこのS-350を鳴らすこととしたのです。
先ずS-350を見て驚いたことは、これまでのシリーズは塩ビの貼り物であったエンクロージャーに突板がおごられていたこと。

先ずは、当然ですがスピーカーシステムのクリーニングからはぢめました!!
ツィーター周りに付けてあったウレタンはボロボロになっていましたので、左右ともに指で擦り落としました。

エッジは布にウレタンコーティングされているようですが、特に問題は無いようです!!

ユニットのフレーム枠の中はフェルトが貼ってあります。
非常に気合の入ったスピーカーシステムだと感じました。
バスレフポートはリアバッフルの下部に設けられています。

クリーニングの最後はエンクロージャーに蜜蝋ワックスを塗って、端子を磨き終了としました。
さぁ~お楽しみの音出しです!!

わざわざ、店の奥からスピーカースタンドを引っ張り出してくるのもカッタルイので…FE206Σのバックロードホーンの上へヒバキューブを置いてからS-350をセッティング!!


試聴機器は300BのシングルにデノンのCDP!!
アンプとCDPの間に三栄無線のアッテネータをかませて、接続は全てシルテックのRCAケーブル。
そうそう!! 一番大事なのは段ボール製の反射板👍
リアダクトなので、反射板はかなりエンクロージャー背面に近づけてあります。

最初の試聴ソフトはCross Talkの「ONE OF A KIND」

意外とちはるさんのピアノは低い音の弦も再生します。
まぁ~いい加減なセッティングですし、最初から良い音が出るはずもなく…
「まぁ~こんなものかと…」
CDソフトをユーミン・コンチェルトに替えました。

聴いたとたん少しクセのある音色を感じて、直ちにCDPをデノンからAH!に交換し、三栄無線のアッテネータも外し、AH!のCDPからシルテックのケーブルで直接300Bに接続し鳴らしました。
しかし、まだハッキリしない鳴り方に納得できなかったので、RCAケーブルをシルテックからISODAに交換したのです。

店主好みの少し厚い音にはなりました。
コントラバスの低域も再現し、特にチェンバロの演奏が前に出て印象的な鳴り方です。
ただ、バイオリンの弦が少し変な表現…
ボケるというか、弦を弾いている感じがしません!!
まぁ~S-350をバックロードの隅にただ置いただけのようなセッティングですから。
また臨場感が足らないのは、下の写真のようにバックロードの天板が邪魔しているためでしょう~😂

さぁ~再セッティングです!!
S-350の位置を前に持ってきました👍
天板の中央ほどまで!!

当然ですが、段ボールの反射板もバックロードのエンクロージャーに当たるまで前に出しました。
そしてFE206Σ用のホーンツィーターとネットワークも天板隅に配置!!

再試聴開始です!!
ユーミン・コンチェルトを聴きますが、店主の試聴位置もソファー席に座らず「そんきょ」状態、中腰として試聴する耳の高さを上げました。

一曲目から~
鳴り方が激変です!!
楽器の音が床まで下りて来ました。
「ただ、バイオリンの弦が少し変な表現…」の鳴り方の意味が分かったのです!!
鳴り方が変ではなく、弦の響きに教会の、ホールの響きが加わっていたことがわかりました。
そう、店主はまるでオール・セインツ教会の中で、イギリス室内管弦楽団の真ん前で松野弘明さんのバイオリンを聴いているようなのです 😂

このような再生を聴いたのは、ユーミン・コンチェルトでは初めてでした。
S-350のカタログ・データーでは、周波数特性は70~20,000Hzです。
Mockの試聴で、低域は70Hzよりもっと低い周波数まで再生していると思えるのですが…(>_<)
この、質の高い再生音はスピーカーシステムの値段からは想像できないでしょう~

TEAC S-350をまとめます!!
エンクロージャーの突板仕上げ、スピーカーユニットの枠の鳴き止め等々、やはりこの作り込みは…
TEACは、たぶん確信犯でしょう~!!
ユニット、エンクロージャーに贅沢な構造を用いて非常に高い解像度を実現しておき…
「セッティングをしっかり行えば、奇跡のような鳴り方が実現できますよ~!!」
と、あえて小型のエンクロージャーにコアキュシャルユニットを搭載したのです!!

しばらくMockではこのセッティングでと-350を鳴りします!!
ぜひ、この奇跡な鳴り方をお聴きください👍
信じられない再生音をお聞かせできますので!!

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